君=花=俺∗﹡

車の外に出ると

やっぱり太陽が眩しくて暑い。


「…あつ…。」

「おい、ふらふらしてんぞ?…ほら。」

「…?」

「手、かせよ。」


足元のおぼつかない僕の手を

竜夜が握った。


「…ほら、行くぞ。」

「…うん。」


僕は一瞬、返事ができなかった。