「梨央?なんかあった?」

お弁当を食べていると蒼が心配そうに見ていた。

「大丈夫だよ」

蒼には心配をかけたくない。

「食欲ない?お弁当全然食べてないね」

蒼に悟られちゃダメだ。このこと話したら蒼のことだから責任感じちゃう。

「そんなことないよ」

大丈夫かな?笑顔引きつってないよね

「あ、そうだ。これあげる」

手渡されたのはゼリーだった。

「お弁当作ってきてくれるお礼」

「ありがとう」

「あ、でもお礼には全然だけど」

「そんなことない」

私は、頭をブンブンと思いっきり振った。

「凄く嬉しい」

私は、蒼がくれたゼリーを口に運んだ。

蒼は優しい。付き合う前から優しかったけど…最初は、マロンに似てるって思ったんだっけ。

私は、クスッと笑った。