私は、職員室に用事があって教室に戻る時だった。

「あの梨央先輩」

後ろを振り返ると可愛い子が立っていた。

あ、この子…蒼と一緒に居た…

「わ、私未羽桜って言います。1年です」

そう言って未羽さんは頭を下げた。

私も思わず頭を下げた。

「あのお話いいですか?」

「いいけど」

私は、未羽さんの後をついて行った。

連れて来られたのは裏庭だった。

「蒼君のことなんですけど」

なんとなくそうだと思った。

あの時見た未羽さんは恋する女子って感じで可愛かった。

多分蒼のこと好きなんだろうって思った。