日曜日蒼に迎えに来てもらい蒼の家に向かった。

蒼の家に着くと柏田さんがもう来ていた。

「梨央よかった。もう一度会ってくれて」

柏田さんは、私に近づいた。

「私今蒼と付き合ってます。蒼のこと大好きなんです。だから柏田さんとやり直すつもりは、ありません」

私は、自分の手をギュっと握った。

蒼が私の手を優しく握ってくれた。

「梨央あの日傷つけてごめん。梨央と別れてずっと後悔してた。
でも梨央が幸せそうでよかった。相手が弟っていうのは悔しいけどね」

「柏田さん」

「梨央ありがとう」

そう言って柏田さんは、優しい顔で笑った。

「蒼たまには家遊び来いよ。親父寂しがってるから」

「分かった」

柏田さんは、じゃあなって帰って行き二人っきりになった。