「梨央泣いてる」

え?私は、自分の頬を触った。

あ、本当だ。濡れてる。

柏田さんは、私に触ろうとした。

「触らないでください」

この人に触られたくない。

「もう私の目の前に現れないで」

私は、逃げるように走った。

教室に戻らないといけないのに戻れない。

私は、同じクラスの子に連絡した。

私は、そのまま屋上に行った、

ここは、蒼の思い出があり過ぎる。

なんで隠してたんだろう?

私が傷つくと思ったから…

だったら好きにさせないでよ。

こんなに蒼のこと好きなのに。

私は、ただ泣くだけしか出来なかった。