梨央の顔は、真っ赤だ。

「もう蒼のバカ」

梨央は、照れながら自分の教室に戻って行った。

か、可愛い。

さあ俺も頑張ろ。

「蒼」

あと当番も1時間で終わる頃に誰かに声をかけられた。

俺が振り向くとそこに居たのは兄貴だった。

「兄貴」

「お前なんだよその格好」

兄貴は、笑っていた。

「なんでここに居るんだよ」

「なんでって弟の文化祭に来たらダメなのか」

「兄貴今すぐ帰れよ」

「なんで」

なんでってもし梨央に会ったら…

今まで連絡してなかったのになんで今頃…

多分この高校に通ってることは母が話したんだろう。