「なんで梨央が…」

だってクラスに居るはずだろ。

「少しだけ抜けさしてもらったの」

最悪だ。俺は、その場に座り込んだ。

「蒼?」

「お願いだから見ないで」

俺は、顔を隠した。

「この姿を見られたくないから来るなって言ったの?」

俺は、コクっと頷いた。

すげえ恥ずかしい。

「私蒼がどんな姿でも大丈夫だよ」

梨央は、俺の前に座って言った。

「女の私より可愛いのは許せないけど」

そう言って笑った梨央の笑顔の方が本当に可愛かった。

「梨央の方が可愛いに決まってる」

俺は、梨央の頬にキスをした。

キャーと歓声があがった。

あ、皆居るの忘れてた。

俺達のことを知らない客達は、ポカーンとしてる。

それもそっか。見た目女だしな。