あたしの流星

「……(なにあれ。全然別にいいって顔してないじゃん。あれじゃあまるで、たった今失恋した女の子の顔だよ。すず……)」






「みんな席ついたなー。じゃあ、先に自己紹介やるぞ。まず、俺の名前な」






なんとなく身体が重い。







何かが追いつかない。







でも、時は進む。







先生は元気で。







あたしと話した時と何も変わらなくて。







綺麗な字で黒板に自分の名前をチョークで書いていく。







『黒崎 千聖』(クロサキ チヒロ)……。