なんとなく、ここにいて遊菜がどこにいるか考えたところで、答えは結局、みんなが最終的に集まる教室としか考えられない。






1人で教室に行くのは確かに、引っ込み思案のあたしにとって重大ミッションだが、ずっとここにいるわけにもいかないし、以心伝心して遊菜がここまで迎えに来てくれるわけもない。









急がば回れと言うけれど、時間的にそうものんびりしてられないし、それが遊菜と合流できる手っ取り早い策だと思った。







だからあたしは、さっき教えてくれたように、中庭の傍にある階段を上がって1年生の階である4階へ階段を上がった。








4階まで登り切った時、私の足はガクガクしていた。








最近運動していなかったせいもあって、4階までの階段は今のあたしには少々身体に答えたようだ。








それにもともと運動オンチなところがあるため、なかなか家で運動をしたがらないせいもある。








ようは、あたしは体力がないのだ。








2組の教室は、階段を上がって単純に1組の後ろにあった。









教室のドアは二箇所。








前方と後方に一つずつ付いている。








一瞬どちらから入るか迷ったが、なんとなく、向かってきた側に近い前のドアが全開になっていたことから、あたしはそっちから教室へはいった。