あたしの流星

中に入ってみると、奥行きがあって、思っていたより広く感じられた。





机が幾つか均等な感覚を保って並んでいる。






数学科の先生の机だろう。






この中に、先生の机も、あるん……だよね。





だって先生は、先生で。






あたしよりずっと大人で。






綺麗で。






人懐っこい笑顔で。






それであたしに………。







「何ぼさっとしてんだよ、七瀬。こっちきて手伝え」






やっぱり……だめかも、あたし。