あたしの流星

それって、他の生徒より、先生と顔合わせる時間が長くなるってこと…だよね。






なんか、嬉しいような、苦しいような、なんとも言えない感情。






先生と、並んで歩く廊下。







俯くと、あたしより、大きく伸びる先生の影が見える。






あたし、どうしたんだろ本当に。







自分がわからない。







でも確かにあの時感じたあたしの想いは…………。







「着いたぞ、ここが数研室だ」







「………結構目立たないところにあるんですね」







「ここで、資料揃えたり、テスト作ったりするからなぁ。まぁ、生徒もあんまり寄ることもないだろうし、目立たない場所にあるのは生徒の利用目的頻度が至極少ないからだらうな」







「まぁ、確かに……先生以外使わなそうですよね」







やっぱり。
チクリと痛む。
あたしの心。







「んじゃ、とっととやって終わらせるぞ」







先生はドアノブを引いた。