「ここどこ?」



私にとって世界っていうのは

あそこから見渡せてたから

すごく小さくて

人も少なくて

静かなところだと思ってた





でも実際は全然違った





人が溢れてて

私より小さかった

豆粒みたいな人が

全然大きくて

一生懸命生きていた




それに大きな衝撃をうけた




「お父さん、ここでなにするの?」





不思議だった




どうしてここに来たのか




私はお空でも何不自由なく暮らせてたし

むしろ、小さな私達だけの世界が

好きだった




お父さんもそうだと思ってた




だからどうしてここに来たのか

わからなかった