「お父さん、私どこにいくの?」




そう聞いたのをよく覚えている



小さな世界しか見たことのない

私にとって

あそこは未知の領域で

不思議で怖かった



お父さんは何も言わずに

私の手を握って

飛び立ったよね



私はお父さんの大きな手を

握ってお父さんについていった



そこで、初めて知ったの



この世界は

こんなに大きいんだって




それと同時に

この世界はひどく醜いってことも…