カッカッカッカッカッ
シャープぺんがはしるおとが隣からよく聞こえた。
え?もしかして勉強ちゃんとしてんの?
広瀬君はひじをついてノートに何か書いていた。
はっきりとは見えない。けど、何故かみんなが使っているノートより大きかった。

なんだ。普通に勉強やるじゃんか。

私は少し安心した。

「ねぇ、広瀬君、あの…」
「黙れ。」

えっ!!!?
私はショックだった。
訳わからない。なんで話しかけたら黙れなの?
さっき安心した自分がバカみたいだった。
大っきらい。
こんなやつ隣なんて最悪!!!


チャイムがなった。広瀬君は満足そうに鞄を持って教室を出ていった。

「ねぇ、美咲ちゃんなんで広瀬君かえるの…?」
「あの人は猫より気まぐれよ。帰りたかったら帰る。学校に来ようと思えばくるのよ。」

そんな会話をした後だった。
事件は起きた。