―――――ある日。
真珠は部活。
放課後に一人で読書していた。
「......い!!お前!!......おい!......おい!」
「.....ひっ!!!」
隣の席の男の子。
名前は……
わからない。
派手じゃなくて、きれいにセットされた髪が窓から入ってくる風で、揺れてふわっと優しい香水の香り……
じゃなくって!!!!
私ったら何考えてるんだろ。
私の事…だよね。
「柏木、お前の事だよ!!」
「な、なんでしょう…」
「これ、落ちてたよ。」
そう言って渡されたのはテストの解答用紙。
「え……あ、ありがとうございます。」
まぁ、そこまで点数悪くないからいいか。
「つかさ、頭いいんだな。」
「え、わ、私が?」
そに男の子は笑って
「そうだよ。柏木以外誰がいんの。」
あ、そっか。