「あ、沙羅。おはよう」


「おはよう」


真珠といつものように、一緒に行く。



「ねぇ、沙羅。知ってる??今話題のさ
田ノ上硫生くんて。」



「知らない…かな。」


話題って、あれかな。
かっこよすぎるとか。



「えーめっちゃかっこいいって噂なんだけどー知らないーー??」


あぁ。やっぱり。


女子が騒ぐならそんなもんだろう。




「しらないよ。」




「そっかぁ〜。じゃぁしょうがないね。
でさでさ、後で見にいかないー??」






「えー面倒。」




男子なんて興味ないし。



「えぇー見るだけっ!!」

珍しくしっかり物の真珠がデレデレしている。


「もー。しょうがないなぁ。見るだけだよ??」

結局、押しに負けた。


「ありがとーーー♡まじさらさいこーー」


「はは。」



いつも、そんなやりとりしてる。


けど、真珠はなんとか私を笑わせようとしてくれている。