これは奇跡か 必然か

私達が来たのは

中学生時代からよく訪れていた卓球場だ。

やっぱり、一緒にやるといったら

卓球しかなかったんだ。

もうすでに、何組かが打っていた。

――カコンカコン

やっぱりこの音、好きだなぁ。

「なにボーっとしてんだよ。
ほら、やるぞ!」

「ボ、ボーっとなんかしてないもん!」

私は走って台に向かった。