希望のあしたへ

夕食を食べ終え暫くの間三人で団らんを楽しむと二人に語り掛ける亨。

「ではそろそろ失礼します」

「もう帰るの? まだもう少しいたらいいじゃない」

残念がる陽菜に対し諭すように言う亨。

「何言っているんだ陽菜、何時までもおじゃましていられないよもう九時だからな、いい加減帰らないと」

「だったら泊まって行けばいいのに」

「何言っているんだ、そんな訳にいかないだろ?」

「分かったわ、仕方ないよね」

「ごめんな。ではお義母さん、ごちそうさまでした」

「いいえこちらこそ」

そうして亨は三枝家を後にした。

翌日の夜、亨との結婚が決まった陽菜は親友の由佳に電話で報告する。

『もしもし陽菜、どうしたの?』

「由佳あのね、一つ報告があるんだ」

『なによ報告って、その様子では悪い事ではなさそうね』

「うんすっごく良い事。あたしもううれしくて」

『そんなに良い事なの? 一体何があったのよ。もったいつけていないで早く言いなさいよ』

「あたし決まったの」

『だから何が?』

「結婚よ、亨兄ちゃんと結婚する事が決まったの」

『ほんとそれ? 良かったじゃない。翔さん大観衆の前であれだけ宣言しておいていつこの日が来るかと思っていたけどとうとうその日が来たかぁ、お幸せにね』

「ありがとう由佳」