「恥ずかしくないって…それだけ俺とのキスに感じてくれた証拠だろう⁈かわいくてもっと感じさせてみたくなるのが男の本能なんだから…素直に感じてろ」

そう言って、スカートの中に手を入れストッキングの上から局部を撫でくしゃくしゃに笑う男。

「……可愛すぎだろう…こんな美咲知ってるの俺だけだよな」

「……どうして…そう思うの⁈」

「男嫌いだし、男慣れしてないから経験ないと思ってるんだけど…まさか、あるとか言わないよな⁈」

ギロッと下から睨んでくる男の心地よい嫉妬心に頬が緩む。

「この歳で、バージンってイヤ?」

「大歓迎…早く、俺を信じて美咲の初めてちょうだい」

おどけて可愛く、おねだりする男に笑みがでる。

「その前に、まずは美咲のここを何とかしないとな」

そう言って、私の腰を上げソファの上に膝をつくよう指図すると下着の中に手を入れ疼きを解放しようと指先を動かした。

私は、溺れる意識の中、必死に男にしがみつき男の求めるままくちづけを交わす。

そして…
背を仰け反らせ、声とともに脳内がふわっと白く染まり一瞬、意識を飛ばした。

男の胸に寄りかかり、乱れた呼吸を整える背を男は笑いながら撫でてくれる。

「……なんで…わら…うの」

「あぁ、ついね…」

答えになってない答えに突っ込む余裕がなくて、代わりに、男の肩を叩く。

「怒るなよ。つい、美咲を抱いたらどうなるんだろうって想像しただけだって…」

「……エッチ」

もう…やだ。
この男は恥ずかしくもなくそんなこと平気な顔で言うんだから…

「好きな女を抱きたいのを我慢してるんだから…想像ぐらい許せよ」

チュッと唇に軽くリップ音をたてキスすると意地悪く笑った。

「美咲…」

「何ですか?」

「まだ、好きだって認めれないなら…代わりに俺とキスする時は、名前で呼べ。社長じゃ、悪い事してるみたいで萎える」

もう…次々と恥ずかしい事を。

「萎えるって…」

「なに、想像してるんだ⁈気持ち的に無理やりキスしてるみたいで嫌なんだよ」

頬を染める私の鼻先を摘み、からかう大河。

「もう…痛いから離して……たい…が」

突然の名前呼びに頬を赤らめ、ぎゅっと抱きしめてくる大河。

「美咲…もっと」

「……たいが…苦しい」

体を離すと

「やばい…キスしたくなった。美咲…キスして…」

顔を前のめりに出してキスを待つ大河。

そんな姿が愛しくてもう…と思いながらキスをする。