「では、おやすみなさい」
「おやすみなさい」
腹の探り合いをしながら不敵に笑う俺たちは、お互いにお辞儀をしてそれぞれのドアを開け部屋に入った。
買ったばかりのソファの隅に鞄を置き、溝口さんと交換した名刺を手に持ったままネクタイを緩め、キッチンにある冷蔵庫を開けるとビールの缶を1つとった。
プルタブを開け、名刺を見ながら隣の住人に向かって缶を掲げる。
「これからよろしく…お兄さん」
ふふふと笑いが出る。
あなたをお兄さんと呼ぶ日が待ち遠しいですよ。
ビールをゴクゴクの飲み、これから美咲を堕とす手段を考える。



![(続編)ありきたりな恋の話ですが、忘れられない恋です[出産・育児編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1631187-thumb.jpg?t=20210301223334)