「海斗!」


目が覚めるとそこは、汚いテントの中だった。



「・・きょ・・う?」



「ああ、そうだ!大丈夫か?今、水を―・・・・・海斗?」

海斗が、俺の服を握りしめている。


いつも、なんににも無頓着な海斗が・・・。


「お父さんと、お母さんは・・・死んだの?」


涙を流して、そう言った。



「・・・ああ。俺の両親も死んだ。」



「・・・・・・・そっか。」




死の街-town of death-


いつしか、そう呼ばれている僕らの街。