爽やかな風が吹く。
空を切るように走る海斗の自転車。
結局、ジュースをおごらされて、家へ帰った。
見慣れない、高そうな車が家の前にある。
誰か、来てるのかな?
「ただいまー・・・あれ?」
「あら、こんにちわ。大きくなったわねー!高校生だーピッチピチーィ!」
「彗(すい)おばさん!元気だった?」
「ええ、今一年の休養をもらっているの。体調が悪くて・・・でも、あなたの顔をみると元気になったわ。」
―大好きな彗おばさん。
おばさんって言っても・・10才も違わないハズ。
お母さんの弟の奥さん。
世界的な、ハープの奏者で身体が弱いからちょくちょく休養をもらっている。
そして、休養時には必ずわたしの家にくるのだ。


