戻ってきた。
未来へ。
この死者のうごめく街へ。
「・・・っ、海斗!?」
政府にいた響は、ビックリしていたけど涙を流して「おかえり」と言ってくれた。
響のおかげで、この街はだんだんと回復していった。
この街が隔離された理由。
この国が、作り出した生物兵器の実験台だったんだ。
国はウイルスがばれてはまずいと思い、人工的に地震や噴火を起こしていた。
そのウイルスが、だんだん他の街の人に広がって、食い止めるために、この街を隔離していた。
まったく、意味はなかったのだけど。
未来で、猛勉強したすえ、俺は学者にまで上り詰めウイルス撲滅に励んでいる、
もう、俺等の故郷は死の街なんかじゃない。