ぼくのまわりにいる悪い人とぼくの中にいる悪い人

『それから5年、年に2回だけ店にくる…何を考えてんだか』


『より戻したら?別に嫌いになった訳じゃねぇーんでしょ?』


『そんなに簡単な事じゃないのよ!』


ママは実はよりを戻したいのだろう…


永遠に、そしてママの一方的な話を聞きながら朝になった。

無事“釈放”され外にでると太陽がいつもよりも黄色く見えたのだった。



部屋に戻り、玄関を開けると靴が2足…

1つは健の車が外にあったし…


『あっ おはようございます!…なんかやつれてますけど…大丈夫っすか?』


『あぁ最悪、酔っ払ってるし…おぃ、アイツいつ来たんだよ?』


『おはよー、あいコーヒー、あたしも今仕事の帰り』


『あーサンキュー…なんで友美がいんの?』


『ん?相談があって』


『あっそ、それ今じゃなきゃダメか?これから忙しいんだけど…』


『別にいいよ、んじゃ夜来るよ』


友美の相談って…


バリバリ風俗嬢だから金はいっぱいもってそうだしな…


何だろう…


去年のクリスマスん時の事もあるしなんか気まずいんだよな…


部屋に呼んで相談をうけるのは何だか嫌な予感がしたので、夕方ファミレスで待ち合わせをした。