ぼくのまわりにいる悪い人とぼくの中にいる悪い人

泣き止んだと思ったらクスクス笑い出し。

『ぶん太、ゴメンね突き合わせちゃって…』


なんか、帰ろうと思っていたが帰れる雰囲気ではなくなった。

『ママ、場所移して飲もうか?』


『おー流石ぶん太!よし、行こう!』


ママの友達がやっているという居酒屋に移動する。
朝までやっているらしい。



『確かにねぇ、元!旦那さん!話した事あったと思うけど…あたしねぇ元々銀座で雇われママやってたのよ、んで旦那が店を出してやるって言うわけ、その頃はまだ格下のヤクザよ、でも…そこらのチンピラとは違うよ、ちゃんと筋を通す人間なのよ、ミンクだして間もなくの頃かなぁ、チンピラ同士で喧嘩になってさっ、間にはいったあたしをかばったんだね、2人ともボッコボコ!旦那にあっという間に伸されちゃった…只ね、その後の嫌がらせがヒドかったよ~、弥生も知ってるけど、自分の女に出した店コケにされたって、そりゃ~もう怒ってさ…チャカもって相手の事務所行って…ドーン!』

『…』

『んで…懲役9年、模範囚で7年で出て来た、あたし刑務所から送られてきた離婚届出さずに待ってたのに…奴、勝手に出しやがって!』