ぼくのまわりにいる悪い人とぼくの中にいる悪い人

帰って明日からの事を考える。


考えていて眠い筈なのに眠れなくなる。

ミンクにいた友美の事も気になる。


何故?突然現れたのか…


しかし、結局は朝がくる。

やっとウトウトした頃には昼になってしまった。


ぼくは出掛けた。
しかも、気合いを入れて!


昼頃と夕方あたりにパチンコ屋にとまっている車のワイパーにチラシを挟んでくる。

電柱にも貼りまくった。


1人で全て終わった頃には夜の10時になっていた。

丁度健から携帯が鳴り家に来るらしい。

『どうでした?』

出したビールを飲みながら健が言う。

『ちっと疲れたな…久し振りに酒もうめぇーよ、とりあえず全部バラまいてきたよ』

『は?全部終わったんすか?』

『一応な、ベガスもいったよ…妙に懐かしい感じがしたよ、そんな昔の事でもあるまいし』

『気合い入ってますねぇ』

『あぁ、追加で印刷してまだ撒いてくるかな』

『ぶん太さん…気合い入ってんのは分かりますけど、あんまり派手にやって目つけられてもヤバいっすよ、口コミで広がりますよ』


明日付けで融資をはじめる。

どれだけ電話がなるのか…