ぼくのまわりにいる悪い人とぼくの中にいる悪い人

ミンクを出て帰りの車の中、ぼくは和人さんにネタを引っ張って来た事を後悔していた。弥生に頼んだ事も…


松下とやってる事かわんねぇーな…
やつが死んでから、もう5年経つのか…


ぼくはその日の夜、久しぶりにミンクに飲みに行った。
『いらっしゃいませ~』
女の子達が一斉に明るい声をあげる。
ママ以外に大体6~7人の女の子がいる。
弥生もいる。
弥生は16の時からだから、もうかれこれ10年近い。
カウンターに座ると新しい娘がぼくの前にたった。
『初めまして!サツキです!』
ぼくは返事をしようとすると、奥のキッチンからママが。
『サツキちゃん、ぶんちゃんよ、ぶん太くん』
『あっ この人がぶん太さん、もっと恐い人系だと思ったぁー』
『ぶんちゃんは優しい人よ』
とりあえずビールが出てきた。
グラスにサツキがビールを注ぐ。
『サツキも頂いていいですかぁ?』
『うん グラスもってきなよ』
奥から小さめのスタッフグラスを2つ、ママも来た!
『悪いわねぇー、頂きまーす』
『頂きまーす』
とりあえず乾杯した。『ママは呼んでないよ!』
『いいじゃないのー 昼間も会えたし!』


…意味わかんねぇー


奥のボックス席は3つとも埋まっている