ぼくのまわりにいる悪い人とぼくの中にいる悪い人

…どんだけ飲む気…

ぼくたちは暗くなるまで、その場所で飲んだ。

特に変わった会話は無い。
たわいも無い世間話、そして昔一緒に走った仲間が今どうしてる。とか弥生のミンクでの客の話。


最後には完全に幸子と読んでいた。
ガキの頃の様に。
足のスネもけられない。その後、ぼくたちは車の中で寝てしまった。

朝、弥生をマンションに送る。
朝の房総スカイラインでも、全く会話無し。
弥生は昨日店を休んだ。
無断で。
普通なら弥生の携帯にママから連絡があっても良さそうだが、なかった。


ママと弥生は性格的に似ている

2人とも透視能力の使い手だ…

ぼくにもこの日の弥生の行動は理解ができない…

しかし何か気持ちが良かった。
22日ぶりの外の空気、と言うか、海の風にあたりビールを飲む。

弥生とはたわいも会話だったが何故か気持ちが良かった…


久しぶりに自分の部屋に戻る…

健に電話をかけてみた。
あれから大丈夫だったのだろうか…

ぐっさんに聞いた方が早いのだが、やたらと電話するわけにもいかない。

健は電話に出ない。
もう10時を過ぎている。
もう現場にはいってるのかもしれない。

ちょっと様子見にいってみっか…