ぼくのまわりにいる悪い人とぼくの中にいる悪い人

『あっ!ここ雑誌で見たことあるよ、なんか高そうな店だよ…』


『金が足りなかったら2人で皿洗いでもして帰ろうぜ!』



噂通りの美味しさだ。


弥生もはしゃぎながら…

『上ミノとタン塩、あと生中2つください』



ぼくも弥生も結構飲んで食った。



『ねぇ…』


『ん?』


『…やっぱいいや』

『んだよ、気持ちわりぃな…言えよ』


『うん…』


『…』


『ぶん太ってさ…もっとムチャクチャやっちゃうのかなって、心配してた…健ちゃんの事もだけど、全体的に』


『…』


『やっぱり大阪いったあたりから変わったのかな…?なんか昔のぶん太ならヤケになってたと思う…』


『…』



『横浜か…なんかいいね、昔よく来たよねバイクで』



『そうだな…あの頃はなんか考えたりしなくてよかったのにな…単車と仲間がいれば楽しかったんだけどな…』



『そん中にあたしはいないの?』



『…いたかも』



散々食って、そして飲んだ。



更に、何故かカラオケに行こうと言うことになった。


弥生と2人でカラオケって…



とにかく子供のようにはしゃいでいる。

こんなに楽しそうな弥生は久し振りだ。