ぼくのまわりにいる悪い人とぼくの中にいる悪い人

弥生は寂しいのだろうか…


酒のみ相手が欲しいのか…


『ぶん太?1人で何企んでんの?あたしはどうすればいいわけ…?』


『…っていうか…意味がわかんねぇんだけど』


『…なんかマジメぶってんじゃん、んじゃあたしはどうすりゃいいのよ!って言ってんの!』


『だから意味がわかんねぇよ!切んぞ!』



ぼくは電話を切った。


すぐにまたかかってくる。


『なんで切るの?なんで最近冷たいの?なんで居て欲しい時にあんたいないの?』


ぼくはまた切った。

酔っ払ってやがって…


…しかし、そんなぼくも酔っ払っていて、それどころではなかった。


そして、寝てしまった。


また、電話がなっている。


何度かなって、メロディーが変わった…

今度はメールか…


ぼくは半分寝ている状態で考えていた…

気になってメールをみる。


《ばーか!そのまま関西人になっちまえ!》


見なきゃよかった。


翌朝。


ホテルを出て通りに出ると会長が店の前を掃除していた。


『おはよーさん、まだおったんかい』


『気が向いたら帰りますよ』


『今晩、東京まで行くんや、兄さん一緒に帰ったらええんとちゃうか?』