ドロップは涙味

◇◇◇◇
「夕、はいドロップ。置いとくね」

「…と」

「えっ?」

「ありがと」

「うんっ、当たり前じゃん」

「少し、話してもいい?」

「え?うん、いいよ」

「あたし、さ。圭と、幼なじみだったんだ。だけど、ある時あたしが隣町に引っ越して。

中学がバラバラになった。高校は偶然、一緒になったけど、彼女がいた。

それが日向だって知った時は、ちょっとショックだったけど、お似合いだと思った。

日向は優しいし、可愛いし、頑張り屋だから。

勇気を出して告った。その時もう、圭と日向は別れてた。

1回は振られたけど、あたしだけを見て欲しかったから、付き合ってって言った。

圭は断れなくて、あたしと付き合った。嫌なのにね…

でも、一緒に帰ってたら、別れようって言われた。

理由を聞いたら、……」

「うん?」

「圭はまだ、日向のことが好きって…っ言われた…っ」

「え……?嘘…」

「お願い。弘樹じゃなくて、圭を選んでよ…

これ以上圭が傷付く姿、見てられないよ…っ」

「ごめん…夕。私、夕の気持ちも考えずに…」

「あたしはいいの。1番心配なのは、圭だよ…」