ドロップは涙味

「あ、雪…」

私は、出版社を出て、駅前まで来ていた。

…「日向!」

「…圭?」

「おい、日向。お前、今日俺と約束してただろ。」

「えっ…」

「忘れてたのか?」

「うん…ごめん。」

「なんだよ…俺が何時間待ったと思う?」

約束は午後1時だったから、もう4時間も経っている。

「本当にごめん」

「あのさぁ、最近のお前、おかしいぞ」

「何が」

「本ばっか読んで、それ以外に興味がないみたいに…」