ドロップは涙味

「…日向」

“男の人”の声だった。

「圭………?」

乱暴にシートに押し倒される。

「きゃっ…」

何……?何なの……?

「日向…」

圭の瞳が、私を捕らえる。

ギラギラと、欲望が燃えるような瞳。

獣みたいだった。

「何…?圭…?」

「2人きりって、意味分かってる?」

「へ…………?」

「鈍感」

抑揚なく言った。

「んっ…!?」

冷たい唇が、私の唇に当たる。