ドロップは涙味

先輩と別れてから、岩場に来た。

「うわあ…おっきい岩!」

「登ってみるか?」

「うん、ちょっと怖いけど」

しばらく登っていたら、怖くなってきた。

「ひいくん、怖い…」

「大丈夫だって」

グラッ。

「きゃあ!?」

足を滑らせた。

落ちる…!!!!!!!

「日向!」

ザブンッ。

ひいくんに抱えられて、私は海の中にいた。

落ちかけた私を支えながら、海に飛び込んだんだと思う。

「ばか!死ぬぞ!」

「ご、めんなさい〜」

「まあ、俺も悪かった。ごめん」

「ひいくん、そろそろ…」

ひいくんはまだ私を抱えている。

「やーだっ」

ひいくんはぺろっと舌を出して、降ろしてくれない。

海から上がっても、ずっと抱えられている。

それどころか、お姫様抱っこに変わってしまった。

「ひいくん!私、重い!重いから!」

「確かに重いな!あははっ」

「むーーっ!ひいくんのバカ!」