ドロップは涙味

季節は夏になった。

今日は、家族で海水浴。

「ひいくん、飛び込めるかな?」

「行ってみよっ!」

そう言って砂浜を駆ける。

潮風が気持ちいい。

「あ、カニだ」

ちっちゃなカニを見つけた。

「あ、ほんとだ」

「可愛い!ひいくんのちっちゃい頃みたい!」

「それ、どういう意味?」

「教えなーいっ」

「ちょ、こらーー!待て日向ーー!」

「「あはははっ」」

散々走り回って、砂浜に寝転がる。

「空が、綺麗」

「雲、でけえ…」

「夕、いるかな」

「いるだろうな」

その時。

「あれっ、日向ちゃん!」

「あ!奏多先輩!お久しぶりです!」

「卒業以来だな!今、どーしてんの?」

「普通に元気です。あ、家庭科部に入りました!」

「そうなんだ!俺は、大学の奴らと来てんだ。」

「先輩、大学行けるんですね」

「う、うるせえ!」

「あれだけ授業出てなくて…」

「その節はほんとに反省してるし!大学は出てるし!」

先輩は焦っている。

「先輩。授業に出るのは、当たり前の普通です!」