いじめ―悲痛な叫び―

帰りは、僕1人。紗世は、新しい友達と一緒に帰っていった


「れお。なに、ため息なんてついて。新しいクラスには慣れそう?」




「慣れないよ……。僕やっぱり、無理なのかな……友達なんて……」




「れお、なにかが足りないんだよなあ。そうだなあ……その、なよなよしてる性格は直したほうがいいと思うよ」




「秋良やっぱり恐いんだ。話しかけるのも話しかけられても、なにしてもちゃんとできるか……」




「……最初のうちだけだよ。自信持っていいんだから。まあ、友達は選びなよってことだよ」




最初のうちだけ……。秋良にありがとうといえば、深呼吸をした




「小瀬木、お前こっち方面だったんだ。一緒に帰らねえ?」




「僕はいいから、気にしないでいって」




「うん、じゃあまた明日」