【短編】不器用な君が好きだから

その日の帰り、教室には俺と君だけだった。




「……なぁ、お前…数学わからねぇの?」



「へっ?あ、あぁ…うん…エヘヘッ


どうしよう…明日テストだよねぇ…」



オロオロしている君が凄くかわいくて…抱き締めたいって思ってしまった…



「俺が教えてやろうか?


あんま、上手に教えてあげられないけど…それでもいいならっ…」



最後らへんの声は小さくなってしまって、



自分でも凄い情けないって思ってしまった……



「いいの?本当…!?うわぁ!嬉しい!

頭いいもんね!


知ってるよ!毎回、テスト97点とかでしょう?」



そ、そこまで見られてるのか?



顔が火照って真っ赤になる。



「あっ!ゴメン!よく、噂を聞くの!


なんか、ストーカーみたいだね!


ゴメン!それよりもここ…いい?」