ーガタンッ
下っ端「「「「おかえりなさいっ咲羅さんっ!」」」」
咲「えぇ。あ、皆聞いて。」
下っ端「「「「はいっ!」」」」
そう言って、下っ端の皆は整列する。
咲「今日、雷龍閃を潰す。正直、勝てるか自信ない。下手したら、死ぬかもしれない。だからこそ皆に選択してほしい。怖いなら来なくていい。無茶なことをしてるってことわかってる。だから、無理はして欲しくない。誰かに合わせるんじゃなくて、自分自身で、決めて欲しい。考えといて。もし、来てくれる人が一人でもいるなら、幹部室に来て。」
私は、無理に笑顔を作る。
誰にも、ばれないように。
私は、幹部室に戻った。
幹部室に入り、いきなり空が私に悲しげな目を向けて言った。
空「咲羅?僕は......わからない。咲羅ちゃんがどんなに苦しんだか。咲羅ちゃんが、どんなに悲しいんだか。わからない。でも、僕は、紗羅ちゃんを守りたい。無理に笑わないで。僕は、わかるんだよ。咲羅ちゃんが無理に笑っていることくらい。確かに僕は、あの時、咲羅ちゃんを守れなかった。咲羅ちゃんの大切なもの、守れなかった。でも、だからこそ僕は、次は絶対、僕が守るんだって決心したんだ。咲羅ちゃん、僕は、頼りないかもしれないけど、今の僕は、昔の僕じゃない。今を生きる僕なんだ。僕は、咲羅ちゃんに頼って欲しい。」
空。
私は、空をこんなに傷付けてたの?
空は、こんなに私の事を思ってくれてたの?
やっぱり優しいな。
空は。
咲「そうだよね。私は、たくさん空に救われた。空のその笑顔にたくさん救われた。ほんとに、感謝してる。あの時の事は、空だけのせいじゃないもん。私のせいでもある。ごめん空。空を、こんなに傷付けてたの、私知らなかった。空がこんなに私の事を思ってくれてたのも。ありがとう。」
私の頬には、涙が流れた。
空のその優しさが、私の心を晴れやかにしてくれる。
空のその笑顔が、私に勇気をくれる。
たくさんの思い出とたくさんの未来を、私は皆と、生きていきたい。
改めてそう感じた。
人に頼ると言う事はまだできないけれど、信じる事なら、私にも出来る。
空「咲羅ちゃん。僕ね、決めたんだ。もう、二度と咲羅ちゃんを傷つけないって。」
空。
咲「空っ!!」
ーギュッ!!
私は、空に飛び付いた。
空は、そっと私を抱き締めてくれた。

