だめだー。

痛い。

季「ダメですよ。無理したら。一応、咲羅も怪我人なんですし。」

咲「一応ってなんだよ。笑」

はぁ。

季蓮と他愛もない話をしてると、急に穂が泣き出した。

穂「ぅ、うええぇぇぇぇぇぇえーん!」

咲「す、穂!?どーしたの!?どこか痛いの!?」

どーしよ!?

穂泣いちゃってるよ!

穂「ぅぅん!違うんですー!!咲羅さんが!僕のせいで刺されちゃったからっ!ご、ごめんなさい!!ひっぐ……。」

なーんだ。

咲「そんなことか!」

穂「え?」

咲「私は、大丈夫!穂は何も悪くない。だって、私が、勝手にやった事だし、あのままだと穂が、傷ついちゃうって思って。今はまだ、皆に私の過去を話せてないけどさ、いつかは絶対話すから。だから、それまで待っててくれる?」


穂「はいっ!!ありがとうございますっ!!」


私は、穂の顔を見て、今は無理に笑った。

ホントの笑顔じゃない、偽物の笑顔で。