その放課後、希美と空と話していると私の手元に一通の手紙が渡ってきた。それは廉からのものだった。

〈大好きな蘭へ〉

蘭、ずっと謝りたいことがありました。それは、蘭に秘密で他の女の子と付き合っていました。そして蘭としかヤらないと決めていたことまでしてしまいました。言い訳をするつもりはありません。だけど、これだけは許して下さい。

これからもずっと蘭のことだけを思っています。

〈鮎川廉より〉

この手紙は涙を流した後があり、かなり紙がよれていた。

担任からこの手紙をもらうとき、廉の事実を聞いた。

それは、廉は脅されてその女子と付き合っていたということ。妊娠させてしまったのは、廉からやったのではなく、女子の方からベッドに無理やり押し倒し、手を出したということ。

なぜ、脅しを断われなかったかというと、星野蘭を裏でたくさん回してヤる。と言われてたらしい。


この日から、まだ付き合っていたあの頃の楽しかったことが鮮明に蘇ってくるようになった。