我慢ができなくなった私たちは、今日は親が帰ってこないということで廉の家に来ていた。

久しぶりの廉の家……。
どこか緊張していた。

「座って
今飲み物持ってくる」

リビングのソファーに座った。飲み物を持ってきた廉にすぐさま飛びついた。

触れたくても触れることができなかった彼の身体に。寂しくて寂しくて仕方なかった。

その気になった彼は私をお姫様だっこして自分のベッドまで運び、抱き寄せた。

「ごめんな。寂しかっただろ?」

「うん…。でももう蘭には廉がいるー。蘭だけ残して置いてかないで……」