そうだよな、俺にはもう蘭を抱く…
どころか抱きしめることも許されないんだよな。

___蘭、ごめんな。

涙が出てきた。

ときは流れ、もう放課後。月島たちとお茶をするとはしゃいでいる蘭を引き止めた。

「ねぇ、ちょっと待って。話したいことがあんだけど」

勇気を出してそういった。

だけど、蘭はすごく嫌そうな顔をしていた。月島と相田に話してきなさい!と言われている様子。

しょうがないなーとでも言うように、蘭はこっちにきた。