夜霧蝶舞~表裏の世界~


すると突然、

「キャアァァっ~!!」

と喚声が聞こえる。

思わず顔をしかめてしまった。

今のは女の子の声。
―ということは…


「居た。…八雲優雅。」


サラサラとした黒髪に、王子のようなスラッとしたルックス。

間違えようがない。