私は好きな人はいない。

一生できるはずない。


あの日まで、そう思ってた。

あいつに会うまでは・・・


あいつに会ったのは、ちょうど2年前。

すごい雨の日だった。

あたしは、通り道の軒下で雨宿りをしてた。

ぼーっと雨がやむのを待ってた。


バシャバシャバシャ


急に音がして、横に誰かが来た。

「うー、冷てー!」

振り向くと、あたしと同じくらいの高校生くらいの

男がいた。


少し茶系の髪の背の高い男の子だった。