三角ちゃんと丸くん

「はあぁ〜。眠たい。ふわぁ〜」

私、三谷 叶葉(みたに かなは)は、重い体を引きずりながらベッドから降りた。

今年で16になる。彼氏だって出来たことなんか無い。
学校生活で楽しいと思った行事ももちろん無い。
なんか毎日がつまらなく感じる。


顔を上げ、ふと
時計に目をやると…''6時34分''

(顔…洗って歯磨きしてこよう。)

そして、「よっしょ。」と言って立ち上がる。

洗面所に入ったら…

「あっ、お姉ちゃんおはよー!」

ピンクのスカートに黒の猫耳パーカー。

いつも元気なこの子は、沙耶(さや)といって、可愛くて、髪を二つ結びにしているオシャレな私の妹だ。

「うん、沙耶おはよ。」
と言って沙耶の頭をポンポン撫でた。
沙耶はニコっと笑うと、廊下をバタバタ走っていった。

((どすんっ))

あ、あと…
沙耶はすっごくドジ。
多分階段から転げ落ちたのだろう…

すると、お母さんがおたまを振り回しながら私に叫んだ。

「かなはー!丸山くんが来てるわよー!」

ブッと歯磨き粉を吹き出しそうになる。

私は何故か〔丸山〕というワードが苦手なのだ。

「ちょ、お母さん、待…って!い…今から行く!」

まだパジャマだっていうのに…!

「ああもー!面倒くさい!!」