その顔、反則



「…ちょ、光ちゃん!?」



息を乱して、まだ少し涙目の日香梨。
…だから反則だって



「俺はせっかく我慢してたのに、日香梨が悪いんだからな」



そのあと日香梨が何か言おうと口を開いたけど、それと同時に俺は日香梨の口を塞いだ。





日香梨を持ち上げてベッドへ向かう。
俺の首元に手を回し、俺を見つめる日香梨が愛おしくてたまらなかった。




ベッドにおろした日香梨にキスを落として、耳元で囁いた。





「今夜は逃す気ねぇから」





その夜がとても熱くて甘い夜になったことはいうまでもない。