「レン…す…」



次にあたしの言葉を破ったのは、レンだった。



「俺、お前が好きだよ」


「え…?」



レ、ン…?



「何、言ってるの?」


「本気だけど」



そう言ったレンの瞳は真剣そのもので。


あの言葉が本物だと確信する。



「セナ…一緒にお参り行ってくれないか?」



あたしは返事のかわりに、大きなレンの手をギュッと握った。


あたしは顔を赤く染めて、レンに寄りそう。



「今年の夏休みは、なんだか楽しくなりそぉ…♪」







-完-