「セナ?」


「レン、わかってるの?」


「なにを?」



レンはキョトンとした顔であたしを見る。



「この神社のお参りは…」


「…知ってるよ」



知ってるの?


知ってて言ってるの?



「知ってるのに…なんで…」



レンはあたしの言葉を聞いて黙り込んでしまった。


どうしよう…どうすればいいの?


なんかこんな沈黙やだよ…



「レ…」



あたしの言葉を破ったのは、大きな打ち上げ花火の音だった。



ヒュ~…ババババン!!!!!!


大きな打ち上げ花火は、あたしに勇気をくれたの。