「…だから、本当は今日好きな人と
花火大会に行くの。
でも浴衣着ていけないんじゃないかと思って…それで泣いてたの」
翔くんのこと、今日の花火大会のこと、全部包み隠さずお母さんに話した
「だから朝とか妙に張り切ってたのね〜。
いいじゃない、浴衣着て翔くんと花火大会行きなさいよ!」
「えっ…浴衣着ていってもいいの?」
「いいに決まってるじゃない!そんな番組のこと気にすることないわよ〜!
今日ボランティアあるんでしょ?帰ってきたらすぐに着付けして可愛くしてあげるからね!あ〜、お母さん楽しみ♪」
お、お母さん…
「そうだよねっ!…浴衣着ていくよ!
お母さんありがとう」
お母さんがこんなに私の恋に協力してくれるなんて思わなかったよ
お母さん、本当にありがとう…
「ボランティア3時からでしょ?
今もう12時よ?ご飯食べて準備しなさい」
えっ!?もうそんな時間なの?
いろいろ話してたからそんな時間気にしてなかった
「うっうん!ご飯食べる」
「じゃあ座ってて待っててね。オムライス作るから」
「わかった!笑」
台所に立つお母さんを見てふと思う。
なんで今まで、翔くんのこと言えなかったんだろうって。
さっき全部話終わった後のお母さんの顔なんだか嬉しそうだった
それに笑顔で、喜んでくれてた。
もっと早く言えばよかったなぁって後悔しちゃったよ。
