どの問題だよ。

悩んでたら相原がコソッと教えてくれた。

「これ…だよ」

「あ、サンキュ」

教科書の問題を見てから席を立つ。

大したことないな。

簡単な証明問題だ。

黒板にチョークで迷いなく答えを書いていったら先生の満足げな声が聞こえた。


「さすが月島!君には簡単過ぎたか~。じゃあ、次の問題を野々宮にやってもらおうかな」

「へっ!?マジかよぉ!」


情けない声を上げた野々宮に、クラスの奴らがクスリと笑う。

全く野々宮は、的な苦笑い。